共振法シミュレーション

伝送線路の二次定数測定で使われる共振法の誤差要因の影響を 体感することを目的としたシミュレーションです。 3C-2V同軸ケーブル 1 m の試料をOpen-Short法で測定する状況 を想定しています。

有効  値
試料の送端接続インダクタンス (nH)
試料の送端接続キャパシタンス (pF)
終端開放試料の終端キャパシタンス (pF)
左端のチェックボックスにチェックを入れると誤差要因を考慮に入れて計算します。

高周波に於けるケーブルの二次定数測定では、

などの誤差要因がopen/short法に致命的な影響を与えますが、 同調法の場合はこれらの誤差要因の影響が小さく、 しかも原理的に精度の高い周波数測定を基本にするため、 確度の高い測定方法になります。 ただ、試料の作成技術が重要なことはopen/short法と同じです。

ケーブル始端の不連続部分はインタクタンスに見えるのが普通ですが、 接続の仕方によってはキャパシタンスに見えます。 この点については、 ケーブル接続部分の回路モデルを見てください。 この部分が回路的にどう見えるかはTDRで観察すると良くわかります。

このシミュレーションで使っている測定法は次ぎのとおりです。

平林浩一, 2016-04