1/8 波長Open-Short法の誤差要因の影響を 体感することを目的としたシミュレーションです。 3C-2V同軸ケーブル 1 m の試料をOpen-Short法で測定する状況 を想定しています。
左端のチェックボックスにチェックを入れると誤差要因を考慮に入れて計算します。 試料長誤差を考慮しないときは 1 を指定してください。
ケーブルの二次定数測定で使われるopen/short法の誤差要因としては
ケーブル始端の不連続部分はインタクタンスに見えるのが普通ですが、 接続の仕方によってはキャパシタンスに見えます。 この点については、 ケーブル接続部分の回路モデルを見てください。 この部分が回路的にどう見えるかはTDRで観察すると良くわかります。
1/8 波長 open/short法の測定は高周波に於けるopen/short法の 大きな誤差を軽減しようとするもので、 n/4 波長共振の僅かな周波数差による大きなインピーダンス変化の少ない (2*n+1)/8 波長に於ける周波数に限定してopen/short法を使うもので、 多少の改善が得られます。
このシミュレーションでは
Z0 = sqrt(Zsc * Zoc) γ / l = α + j*β = atanh(Zsc / Zoc) ここに、 Z0 = 試料の特性インピーダンス (Ω) γ = 試料の伝搬定数 α = 試料の減衰定数 (neper/m) β = 試料の位相定数 (rad/m) j = sqrt(-1)
Zoc, Zsc は複素数であることに注意してください。
平林浩一, 2016-04