ケーブル接続点で電磁波は何故反射するのか

         Z1                 Z2
  ------------------o-------------------
      (Vi, Ii) ->       -> (Vt, It)
      (Vr, Ir) <-

1図 特性インピーダンスの異なる線路の接続点に於ける反射
特性インピーダンスの異なる線路の接続点に向かって進行する電磁波が 接続点に達したとき、その一部ないし全部が反射して、 残りがその先に進むという事実はよく知られていて、 例えば、1図で

  Vi = 接続点に向かって進む電磁波の電圧 (V)
  Ii = 接続点に向かって進む電磁波の電流 (A)
  Vr = 接続点で反射した電磁波の電圧 (V)
  Ir = 接続点で反射した電磁波の電流 (A)
  Vt = 接続点を通り抜けた電磁波の電圧 (V)
  It = 接続点を通り抜けた電磁波の電流 (A)
とすれば、下記の結果になることは、 多くの文献に記載されています。

  Vr/Vi = (Z2 - Z1)/(Z2 + Z1)
  Vt/Vi = 2*Z2/(Z2 + Z1)
Vr/Vi は電圧の反射係数(Refrection Coefficient)、 Vt/Vi は電圧の透過係数(Transmission Coefficient)と呼ばれます。

実際、多くの人々が、 こういった関係を「知っている」のですが、 あるとき、ふと、その1人に 「ところで、反射は何故起きるのか」と聞いてみたら、 考え込んでしまったのです。

この経験が、この種の問題も必要かもしれないと思った理由です。

特性インピーダンスの異なる線路の接続点で 何故、電磁波は反射するのでしょうか? これが今回の問題です。

ほとんどの方々にはあまりに幼稚な問題だと思いますが ..

平林 浩一, (C) 2001


ホームページに戻る