5D-2V と 3D-2V のようにサイズの異なる同じ特性インピーダンスの同軸ケーブル を従続(直列)接続しとき、接続点で電磁波の反射が起きるでしょうか。それとも 無反射と考えて良いでしょうか。
coaxial cable 1 coaxial cable 2 o------------------o-----------------o Z0 Z0 o------------------o-----------------o ^ 接続点
もちろん、接続の仕方が悪ければ大きな反射を生ずるのは当然ですから、接続部分 の構造には最善を尽くすものとします。
「伝送理論」の教科書では、特性インピーダンス Z0 の線路に特性インピーダンス Z の線路を従続接続したとき、接続点の電圧反射係数は次の値になることが保証さ れています。
r = (Z/Z0 - 1)/(Z/Z0 + 1) ここに、r = 電圧反射係数 (voltage reflection constant) Z0 = 線路1の特性インピーダンス (Ohm) Z = 線路2の特性インピーダンス (Ohm)この良く知られた関係は、電磁波の反射が線路の特性インピーダンスだけで決まる ことを意味しますから、上記の回路なら無反射になるのは当然で、考える必要もな さそうですが。
平林 浩一