銀行とのファイル交換を行うファームバンキングとか、 FAX送信/受信などで、 今でもAnalog MODEMが不可欠ですが、最近のマザーボードやノートパソコンだと RS-232ポートが搭載されていないものがあって、
USB/RS-232 変換アダプタには FreeBSD で使えるものが多いので、 大きな問題にはならないのですが、 小さな USB MODEM も便利なので、 折にふれては動作確認をしてきました。
しかし、なかなか動くものがありません。 そして、やっと見付けたのが、 USRobotics Model 5637 で、 FreeBSD-8.4 で問題なく動作しています。
少し手こずったのが自宅の古い内線交換機からの「0 発信」で、 同じ USRobotics のCourierではうまくゆく 「Wait for 2nd Dial Tone(W)」コマンドが期待どおりに動きません。 「NO ANSWER TONE」エラーになってしまいます。
USB MODEM の問題点はモニタスピーカーがないことで、 うまくゆかないときの原因究明に手こずります。
そこで思い出したのが、昔買っておいた ナカ電子工業製 「NT-100」という電話用録音アダプター。 これは電話回線音声信号を電磁結合で拾うものですが、 録音器のマイクロホン端子用出力がありますので、 通信状態の確認なら PC 用アンプ内蔵スピーカーでも間に合います。
これを併用して試行錯誤した結果、下記の使い方わかりました。
--- /etc/ppp/ppp.conf の default 設定の一部 -- default: .. set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \ \"\" AT OK-AT-OK ATE1Q0 OK \\dATX3DT0,\\T TIMEOUT 40 CONNECT"この他、
set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \ \"\" AT OK-AT-OK ATE1Q0 OK \\dATX3DT,,,0,\\T TIMEOUT 40 CONNECT"でもなんとかなるようです。
平林 浩一