家庭の気象観測

50 年ぶりに仕事で暮らしていた長野県から東京の自宅に戻ることになって、 長年無人で廃虚と化した自宅家屋の建て替えを マツミハウジング(株)さんに依頼して、 Home Automation(住宅機器自動化)に最低限必要な気温、湿度、 照度といった気象データの取得を考えることになりました。

古い住宅街の中ですし、用途自体が高い精度を要求しないため、 Unix 上でプログラムが書けて、 LAN 収容と運用が容易なものという条件で探して、今回は

  1. Davis VANTAGE VUE
  2. TMSNJ04A 光センサ
を選びました。 TMSNJ04A はアナログ出力なので、 別途説明する LAN 収容の A/D 変換器で読みとっています。

何故か日本製の機器は Windows の専用アプリケーションでしか使えない製品がほとんどで、 コンピュータやネットワークの勉強をせずに設計し、 プログラミングマニュアルも用意しないという、 わけのわからない品物がほとんどで、自由で創造的な使い方ができません。

Davis の製品は工場経営者としての現役時代に Weather Monitor 時代から使っていましたが、 システムとしてよくまとまっていますし、 プログラミング・マニュアルも整備されいて、使いやすいです。

Davis の製品でも、上位機種だと照度測定もできるのですが、 全天空照度の測定場所と気象データの測定場所が一致しないため分離することにして、 コンパクトにまとまって使いやすそうという理由で、 VANTAGE VUE にしました。

アメリカとは異なる日本の電波規制対応については国内代理店の無線機器メーカー AOR が国内規制に合わせた製品を用意していますので、 それを使います。

コンピュータとのインタフェースは Weather Monitor 時代はかなり遅いシリアルインタフェース(RS232)のみでしたが、 今は USB と Ethernet が追加され、 今なら Ethernet にすべきですが、 日本の代理店ではシリアルでないと独自のプログラムは書けないというので、 6510SER を使うことにして、 LAN 変換には MOXA NPort5450 を使いました。 このシリアル・デバイス・サーバーは RS232/422/485 のいずれにも対応できるため、 なかなか便利で、 他のポートには照明、シャッターなどのコントローラや、A/D 変換器、 電力、ガス、水道などの測定モジュールを収容しています。

それにしても、Ethernet インタフェースを作りながら、 Davis の専用ネットワークや Windows 専用アプリケーションでしか使えないのは変で、 上記のシステムを稼働させた後で、 アメリカの Davis に直接聞いてみたら、 自分でプログラムを書けば簡単に動かせることがわかりました。 つまり、直接 Unix ベースの LAN に収容できたわけで、

今はその方法も http://www.davisnet.com/resource/how-do-i-communicate-directly-with-my-weatherlinkip-data-logger に書いてあります。

というわけで、 現状で動いている 6510SER シリアルインタフェースを NPort 5450 経由で操作する プログラムを付けておきますが、 6555 (Ethenet) インタフェース用に書き換えるのは簡単です。

また、Davis の Reference Manual を見るとわかりますが、 Vantage Pro, Vantage Pro2 などでも、そのまま、 あるいは僅かな変更で使えます。

ソースコードとドキュメント

観測機器の取り付けにはポールキット 7717 が便利ですが、 とりあえず置いておくのであれば ポール付き三脚 7716 でも間に合います。

平林 浩一, 2016-10-30