伝送路では、何故、周波数が変わらないのか

ケーブル単体の高周波特性としては、 伝送特性、つまり、正弦波の減衰と遅延の周波数特性を考えるのが普通ですが、 これは 伝送経路で正弦波の周波数が変わらない ことを前提にしています。

この点はケーブル以外の電気回路のほとんども同様で、 もし、入力正弦波の周波数が回路中で変化してしまうと、 伝送関数(システム関数)などの概念が無意味になって、 交流理論とか過渡現象論などの基本的な電気理論が使えなくなってしまいます。

ですから、 この周波数の不変性が極めて重要なのですが、 何故、 入出力間で正弦波の周波数が不変に保たれるのでしょうか?

これが今回の問題です。

平林 浩一, (C) 2009