1. 排気ダクト変更前 - エアコン稼働状態

家屋全体の排気グリルとエアコン運転時の給気ダクトを調整して、 住人二人に対応できる状態を作った後、 長男が夕食時に戻って、食事から翌朝まで宿泊した状態。 長男の寝室を犠牲に残りのふたつの寝室を調整していて、 長男の寝室の CO2 濃度計の警報を止め忘れ、 翌朝気づいた。長男は就寝中何度も起こされて寝不足になったという。 CO2 濃度計を室外に出さずに頑張ってしまったみたい。

1図 2017-09-30 外気、小屋裏、リビング、事務室

09/29 の就寝前のリビングは人が3人に増えたので CO2 濃度が上がり、 エアコンで家全体に拡散される。

2図 2017-09-30 寝室、小屋裏

2. 排気ダクト変更後 - エアコン停止状態

2010-10-04 午後から小玉さんが2階と小屋裏の排気ダクトを変更。 変更後の結果は下記のとおり。

            --------- 排気風量 ---------
             引渡時    工事前	 工事後
  寝室北 C  15 m^3/h  25 m^3/h  20 m^3/h  
  寝室中 B  12 m^3/h  19 m^3/h  21 m^3/h
  寝室南 A  16 m^3/h  28 m^3/h  18 m^3/h
  (工事前は私がいろいろ調整した結果)
工事後の換気系の変化をエアコンによる他の部屋への拡散なしで見たいので、 夕食前にエアコンを停止して観測。

3図 2017-19-04 外気、小屋裏、リビング、事務室

住人2人のリビングで 1000 ppm を越えたのには驚いたが、 就寝時の寝室の上昇を見ると、 リビングの上昇も「そんなものか」と思う。

10/04 の午後の寝室の CO2 上昇は工事の人々によるもので、 就寝中のような安静状態ではないので、 CO2 濃度は大幅に上昇する。

4図 2017-19-04 寝室、小屋裏

3. 排気ダクト変更後 - エアコン稼働状態

この時期のエアコンは送風量が少なくて、 電力消費量を見ると最低風量で運転されているのですが、 それでもエアコンの送風で人が居る場所の CO2 を他の部屋に追い出せば、 大幅に改善されて危機を脱します。

5図 2017-10-05 外気、小屋裏、リビング、事務室

6図 2017-10-05 寝室、小屋裏

給排気のグリル開度は変更していませんから、 寝室のダクトの分岐が減って多少改善されたのがわかります。

ただ、エアコンは完全に停止する場合もあって、 あてにしきれないのと、 住人が 3 人に増えると CO2 発生量が 1.5 倍になりますから、 まだ工夫せざるを得ないようです。

エアコンには「送風」モードもあるようなので、 コンピュータインタフェースがあれば、 CO2 濃度を見ながら送風運転ができるのですが、 ダイキンは技術レベルが低いようで残念です。

塩尻の工場では日立のエアコンを使いましたが、 必要性を離したら、すぐ作ってくれました、 今は製作も簡単で仕様がわかれば私でも作れます。

4. 地域全体の換気が悪くなることがある

寝室の排気ダクトが直結になって、 エアコン依存からは抜けられないものの、 多少余裕ができたので、 評判の悪い寝室の給気風速を減らしてみようかと思ったら、 翌日は CO2 濃度が急上昇。

原因は外気の悪化なので、どうしようもないが、 その原因は無風状態が続いたことだった。 天気図を見ると 1024 hPa の気圧傾度の小さい高気圧が日本全体を覆っていて、 後に続く低気圧は 1020 hPa でしかない。

東京全域の換気機能が低下したわけで、 引越以来見たことがない外気 CO2 700 ppm ということになったらしい。 これで、冬期に 400 ppm まで低下することがあった理由が季節風だったことが判明。

外気の CO2 汚染は増加の一途だから、 今後は家屋の換気問題も大きな問題になりそうな気がする。

7図 2017-10-08 外気、小屋裏、リビング、事務室

8図 2017-10-08 寝室、小屋裏

9図 2017-10-08 風速

成人男性 3 人と女性 1 人、合計 4 人の比較的短時間の打ち合せ。 事務室は書庫と一体でかなり気積が大きいため余裕があると思ったのだが、 急上昇する。

10図 2017-10-21 事務室